利き酒師おすすめ!日本酒をさらにおいしくする3つの飲み方

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日本酒の泥沼にハマってしまった、堕くま。です。

皆さん日本酒飲んでますかー!

日本酒ブームといわれ、日本各地の地酒が注目を浴び、豊富な日本酒を揃える専門店も増えてきました。

お好みの日本酒を探すのも楽しいですが、

『ちょっとまったーっ!』

目の前にある日本酒を最大限楽しめてますか?

日本酒の銘柄や種類だけで楽しんでいたら、損してますよ!

せっかくならば、目の前にある日本酒のポテンシャルを最大限楽しんでもらいたい。

お店で注文した1合の日本酒を、

家にある1本を、

最大限楽しむ3つの飲み方を紹介します。

1、温度

「酒は純米、燗ならなお良し」

という言葉は、日本酒にハマればハマるほど、日本酒の楽しみ方を的確に表していると感じます。

ざっくり、冷、常温、熱燗とありますが、温度帯によって味わいや香りが全然変わることもあります。

呼び方もちゃんとあって、雪冷え(5℃)~飛び切り燗(55℃以上)まで10種類。

さらに、『燗冷まし』という一度温度を上げてから、冷まして飲むという方法もあります。

同じ40℃でも、40℃に温めたお酒と、50℃まで上げて40℃に冷ましたお酒で、

「これを同じお酒?!」

と味も香りも変わる時もあります。

日本酒の銘柄によって最適な温度があるので、まずはそのまま味をみて、

「これはぬる燗くらいがおいしそうだな」と予想してみる。

それでより自分の口に合う味わいになった時は、めちゃくちゃ楽しいです。

みんなに振る舞いたくなります←

そのままだと飲みにくい、正直おいしくない、お酒も温度を上げることでアラ不思議。

おいしいお酒に大変身ということもあります。

日本酒独特のツンッとくるアルコール感が苦手な方は、『燗冷まし』がおすすめです。

嫌なアルコール感が飛んで、味わいが丸くなって、お米の旨味がそのまま感じられますよ!

まだ飲めていないのですが、氷点下「-2℃」の日本酒体験ができる新商品”雪どけ酒”『冬単衣(ふゆひとえ)』プロジェクトというおもしろそうなお酒も出てきました。

今まで温度を上げることは考えていましたが、さらに下げる発想はなかった!

見た目もきれいでいいですよね。

日本酒は悪酔いする?飲むと頭痛がする?

アルコールが体質的に合わない場合は別として、飲み方さえ気をつけてもらえれば大丈夫です。

詳しくはこちらに書いてありますが、

とりあえず冷やではなく、お燗メインに変えてみてください。

体への負担が軽くなるのと、単純に冷やよりも量が飲めなくなります。

いくらおいしくても飲みすぎるなってことですね。

2、酒器

お酒を注ぐ器『酒器』によっても、味わいが変わります。

器によって、香りの感じ方や、空気の触れ方、口あたりが変わるからです。

「大吟醸」「純米吟醸」など「~吟醸」とつく香りが華やかなお酒は底が深いラッパ型の酒器や、香りがグラス内にとどまるワイングラスがおすすめです。

ワイングラスで日本酒というと、中田英寿さんのイメージが強いのはワタクシだけでしょうか…笑

2011年から毎年開催されている『ワイングラスでおいしい日本酒アワード』というイベントをご存じの方もいらっしゃると思いますが、日本酒の一つの分野としてこの飲み方は確立しています。

ワイングラスは香りだけではなく、まさにワイン同様、空気に触れさせることによっての味の変化を楽しむこともできるのでお試しあれ。

とにかくキリッと辛口のお酒が飲みたいんだ!という方は、飲みきりサイズの小さい器がおすすめです。

温度や空気が触れることでお米の甘みが出てくるのを防ぐためです。

手っ取り早いのはおちょこです。

あまり厚みのある陶器のものより、ガラスでできたものなど薄めの器がスッキリとした飲み口にも合い、おすすめです。

お米の旨味を口に入る瞬間から堪能したい人には、焼き物などどっしりとした和風の器がおすすめです。

口あたりから優しく、口に含んだ時に広がるお米の旨味を、ゆっくりと堪能して下さい。

あくまでも今まで挙げたのは一例でしかないので、同じお酒をいろいろな器で飲んでみることで、味わいの変化を楽しむことができます。

徳利に入れるか、片口に入れるかでも味わいが変わります。

素材によっても、例えば竹筒にいれると爽やかな香りが感じられるようになったり、錫(すず)製の酒器だと味わいが優しくまろやかになります。

檜の酒器を妻がプレゼントしてくれたのですが、お酒のカドがなくなり、ほのかな木の香りがのって良かったです。

誰が飲んでも確実に日本酒をおいしくしてくれる錫の酒器は、ぜひ試してもらいたいです。

なかなかいいお値段なのでどなたか下さい。

3、ねかせ

ワインのビンテージもののように、熟成させることを考えて造っているお酒もあります。

どのお酒も蔵人が飲み頃を計算して出荷しているので、基本的には新酒にしろ古酒にしろ、出荷されているということはおいしいはず。

でも、開けたての日本酒が、ピリピリして飲みにくい、ツンッとアルコール感が強くて飲みにくい、そんな時に有効なのが、『ねかせ』です。

開栓して一度空気に触れさせることによって、味わいが落ち着いて飲みやすく、お酒の味自体がわかりやすくなります。

試しに買ってきたお酒を開けた日、翌日、三日目、一週間後と飲み比べてみて下さい。

必ず味の変わるタイミングがあります。

開栓していない日本酒でも、あえてねかせて置くことも。

新酒を買って、ピチピチ感が落ち着いた時に飲みたい時や、蔵元さんや銘柄によっては出荷されたときよりも、一月、三ヶ月、半年、一年、ねかせておいた方がうまい!と思った時です。

ワタクシは蔵人ではないので、完全にカンですが、お燗のとき同様、ねかせがうまくハマった時はめちゃくちゃ楽しくて、誰かに振る舞いたくなります←

ねかせ、とか、熟成というと何となく難しく聞こえますが、いわゆる熟成酒、古酒という感覚よりは、単なる放置プレーです←

ワインは開けたら何日も放置しているとすぐ劣化してしまいますが、日本酒は強い子なので、結構持ちます。

それも結構伸びてくれるいい子が多いです。

注意点は、日本酒は紫外線に弱いので、日の当たらない涼しい場所に置いておきましょう。


同じで日本酒でも飲み方次第でもっと美味しく飲める!

日本酒は数あるお酒の中でも、飲み方による味わいの変化を最も楽しめるお酒です。

『温度』『酒器』『ねかせ』、どれをとっても結構深く、それぞれの掛け合わせもできるので、楽しみ方は無限大!

ワタクシの酔いどれ仲間たちの中では、

「日本酒の沼にハマる」

という言葉があるほどです。

やり始めるとさらにおいしくなるし、楽しいので、くれぐれも飲み過ぎには注意!

おいしくお酒を楽しみながら、水を飲むことを忘れずに!

少なくともお酒を飲んだ量と同量のお水は飲みましょう。

「和らぎ水ください」というと、なんか飲み方知っている通っぽくないですか?笑

ロックや水割りで飲むという裏技?もあります。

ようこそ、底なし沼の世界へ(ニッコリ

日本酒泥沼ハマリ度:★★★★☆(上には上がいます…)

コメント

  1. […] お燗にすることで味わいもより楽しめます。 (参考:利き酒師おすすめ!日本酒をさらにおいしくする3つの飲み方) […]